2020年01月26日

サウジアラビアの首都リヤド(2)

リヤド市内中心部には、ドバイでも見られるような、奇抜な形をした高層ビルが見受けられます。
ドバイと比べるとその数は少なく、ドバイにも住んだことのあるレバノン人は「リヤドは平べったい街だ」と評していましたが、ドバイより空が広く、開放的な印象を受けました。
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リヤドのランドマーク、キングダムセンター(高さ302)。
最上階は展望台になっています。
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リヤドは砂漠の平地につくられた街のため緑は少ないですが、市内のショッピングモールの中には木が植えられ、池もあります。
現代版のオアシスです。
リヤドに住むサウジアラビア人によると「酷暑の夏(日中の気温は50度近くになるそうです)は、1日中ショッピングモールで過ごす人もいるよ」との事。
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海から遠く離れたリヤドですが、新鮮な魚が手に入り、市内には寿司屋が何軒かあります。
本来は生魚を食べないアラブ人ですが、最近寿司の人気が上昇し、寿司屋もこの数年で増えたそうです。
この店の寿司は日本と変わらない味でしたが、傍らにはなぜかモアイが・・。
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こちらは、伝統衣装トーブを売る店。
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縫製はサウジアラビア国内で行なっていますが、生地は全て日本製だそうです。
店員の方は「日本製生地のトーブが最も着心地が良い。この国では誰もが日本製トーブを好んで着るよ」と話していました。
観光旅行が解禁されて間もなく、多くの日本人にとってはサウジアラビアは未だ遠い国ですが、サウジアラビアの人々は、日本の食文化や製品を身近に感じているようでした。



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2020年01月24日

サウジアラビアの首都リヤド(1)

11月初旬、サウジアラビアの首都リヤドを訪問しました。
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訪問の1ヶ月ほど前、サウジアラビア政府は観光ビザを解禁しました。
以前サウジアラビアビザは商用・就労・巡礼などに限られていた上、取得に時間と手間がかかりましたが、今回はオンラインで申請し、2日ほどで取得できました。

観光ビザ解禁から間もない時期なので、入国審査に時間がかかるかもしれないと思っていましたが、審査は1分足らずで終了。
係官は「サウジアラビアへようこそ」と笑顔でパスポートを返してくれました。

リヤドは人口800万人、アラビア半島有数の巨大都市です。
以前、リヤドに住む友人から「リヤドは道路網が発達しているが運転マナーが悪いので交通事故が多い」と聞いており少々不安でした。
しかし、概ねマナーは良好な印象でした。
ドライバーの話では「交通事故の増加を重く見た政府の対策もあり、ここ数年でマナーが向上した」との事。
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リヤド市内はどこまでも平坦ですが、少し郊外に出ると岩山や渓谷が姿を現し、起伏に富んだ地形が見られます。
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市内中心部から車で西に30分ほど、ワーディー・ハニーファと呼ばれる渓谷の中に、日干しレンガでつくられた古い建造物群が姿を現します。
ここが第一次サウード王国(1744年-1818年)の首都だったディルイーヤの遺跡です。
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ディルイーヤは2010年にユネスコの世界遺産に登録されました。

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遺跡の修復作業が行なわれているほか、遺跡に隣接して劇場を含む複合文化施設の建設も進んでいました。
この施設の撮影は出来ませんでしたが、案内してくれた文化省の職員の方は「外国人観光客を受け入れるのはサウジアラビアにとって新しい試みですが、ここディルイーヤはじめ、サウジアラビア国内の遺跡はどれも魅力的だと思います」と話していました。

(次回に続きます)





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2019年10月11日

本日サウジアラビアのリヤドでBTSがスタジアムライブコンサート!

本日10月11日午後7時半(日本時間の12日午前1時半)、サウジアラビの首都リヤドのキング・キング・ファハド国際スタジアムにおいて、韓国の世界的人気アーティストで日本でも人気の高い『防弾少年団(BTS)』のライブコンサートを開かれます。
その映像は日本にも生中継されます。

BTSは、サウジアラビアにおいて、最もストリーミング回数の多いKポップアーティストで、特に10代の若者の人気が高いようです。

このコンサートは、サウジアラビアのスタジアムでアラブ圏以外の歌手が行う初の試み。

ライブスタジアムのあるリヤドの街も大歓迎ムード。
BTSのために街を紫色に変わっています。








ちなみに、紫色はBTSを象徴する色だとのこと。
BTSに詳しい友人から聞いた話では、メンバーの「ヴィ(V)」(愛称はテテ)が「i purple u」と言ってから、ファンの間で紫色が特別な色になったんだとか。
ネット上でも、BTSに関する書き込みには紫色のハートが並び、「I purple u」のいわれについてもいろいろ書かれています。


しかし、しかし、
あのサウジアラビアで?
あの韓国のBTSが?
スタジアムでライブ?

考えれば、これは、かなり衝撃的なニュースです。


サウジアラビアは、先月末、日本や韓国を含む49か国に対して観光ビザの発給を開始すると発表しました。
2016年にムハンマド・ビン・サルマーン皇太子が打ち出したサウジアラビアの脱石油時代を準備するための改革案「ビジョン2030」。
その中の観光産業の成長戦略の一つがエンターテインメント事業でした。
今回のBTSのライブコンサートは、そうした改革の流れの中において、大きな歴史的一歩だと言えそうですね。

今日のコンサートには、アバーヤとヒジャーブに身を包んだ女性もたくさん来ているそうです。

今後、サウジアラビアが、日本人にとっても、より身近な国になっていけばと、ちょっと楽しみです。





posted by Backbone at 19:28| サウジアラビア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月30日

サウジアラビアの世界遺産「ジェッダ歴史地区:メッカへの玄関口」

サウジアラビア第2の都市、ジェッダにある世界遺産
「ジェッダ歴史地区:メッカへの玄関口」を訪れました。

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シンドバッドの物語には、日没後には町の門をすべて閉じる話が出てきます。

その昔、アラブの都市では、外敵から町を守るために、夜は町の入り口を閉じていました。
ジッダ(ジェッダ)も昔はそうだったそうです。

夜に門を閉めるのは、古いアラブの街だけでありませんでしたね。
江戸の町でも、住区ごとに木戸があって、日没と共に締められ、木戸番がいたと聞きます。


門をくぐると、早速古い建物が目に入ってきます。

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窓は、イエメンで見た窓とよく似ています。

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さらに通りを進んでいくと、屋台がありました。

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茹でたヒヨコ豆に、酢、塩、胡椒をかけて食べます。
アラブでは、人気のストリートスナックです。

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昔からあるこの地区の屋根のない集会所です。

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今でも、日が暮れて暑さが少しやわらぐと、男衆が集まってきて、お茶を飲みながら時間を過ごすんだそうです。

ジッダは海に面しているので、夜でも湿度はかなり高いのですが、みんな、クーラーよりも自然の風がいいのですね。

旧市街には、このような少し年配の方が集まる場所とは別に、若者が集まるギャラリーも増え始めています。


緑色のマシュラビーヤが見えますね。
一階の中をのぞいてみると、民芸品のブティックになっていました。

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こんな可愛い「働くサウジアラビア人」人形が売られています。
ヒヨコ豆売りもいますね。

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油絵のギャラリーもありました。
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街をぶらぶら歩いているうちに、夜になりました。

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ゲームに夢中になっている3人のサウジアラビア人がいたので、話を聞いてみました。

日が暮れると、友人たちがここに集まって、ゲームをするのが、彼らの長年の日課なんだとか。

毎日欠かすことなく集まって、一日の出来事を話しながら、ゲームに興じるんだそうです。

私にも、「お茶を飲んで行け」と誘ってくださいました。

同じアラブに暮らしていても、サウジアラビアはどこか特別で、人々の暮らしも違うのでないかと思いがちです。

でも、実際には、ここジッダでも、出会う人出会う人みなさんとてもフレンドリーで、お茶をすすめてくれました。

ジッダでもほかのアラブと変わらないほのぼの体験ができて、外から見る石油王国とは異なる一面に触れられ、とてもうれしくなりました。


【参考:ユネスコ世界遺産公式WEBサイトより】

ジェッダ歴史地区:メッカへの玄関口
Historic Jeddah, the Gate to Makkah
サウジアラビア西部の港町ジェッダには、かつては紅海両岸地域に見られたものの、今ではほとんどサウジアラビアにしか残っていない紅海特有の建築が数多く残る。19世紀後半の商人たちが建設した塔状家屋で、装飾された木製の窓や扉を備え、その様式は、ローシャンタワーと呼ばれる。この町はメッカ巡礼の玄関口でもあり、世界中のイスラム教徒が集住する。ユニークな発展をとげた紅海建築と、良好に保存された都市要素、アラビアを目指して海伝いに到来する巡礼者たちの玄関口ということが、この町を特徴づけている。




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2017年10月26日

ジッダの豪邸とサウジアラビアの「ビジョン2030」

商業都市ジッダには、写真に収まらないほど大きな豪邸がたくさんあります。
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これも豪邸。
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こちらも豪邸です。
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一方で、職に就けない若者が多いことが社会問題になっています。

若者の就労については、行政も対策に乗り出しており、このホテルマンは、若者の就労をサポートする現国王を賞賛していました。
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2016年4月、サウジアラビアは、原油収入依存から脱却し、経済構造の刷新を図ることを目指して、「ビジョン2030」という開発計画を発表しました。

主導しているのは、ムハンマド・サルマン皇太子。


高校を卒業したこの二人は、大学入学までアルバイトでホテルのセキュリティー業務に就いているんだそうです。
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今後「ビジョン2030」を実際に担っていくのは、労働意欲のあるこのような若者でしょうか。


ちなみに、サウジアラビアの「ビジョン2030」の実現には、日本も協力を約束しています。

2017年3月、サウジアラビアのサルマン国王が1400人以上の随行者を連れて来日したことは記憶に新しいですね。

その際、サルマン国王と安倍首相は、日・サウジ・ビジョン2030、第4次産業革命、文化交流、査証発給の円滑化の分野での協力に関する覚書に署名しました。

『日・サウジ・ビジョン2030』においては、両国の40以上の省庁・機関による連携・協力が設定されています。


日本にとって、サウジアラビアは、今後、もっともっと身近な国となっていきそうですね。

アラブと長く仕事をしてきた私たちにとっては大変楽しみなことです。


posted by Backbone at 16:17| サウジアラビア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする