2022年04月28日

サウジアラビアのジッダでショッピング

アラブの国らしい賑やかな市場から、高級ブランドが並ぶ大型モールまで、様々な場所でショッピングを楽しむことができるのがジッダの魅力のひとつです。

冷房の効いた涼しいモールは、日差しの厳しい日中に過ごすにはピッタリ。
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どのモールも湾岸国らしく煌びやかな内装で、ウィンドウショッピングでも十分に楽しめます。

今日はまさにラマダーン月の終盤!
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上の写真は先月モール内で開かれていたイベントの看板です。
「ラマダン中の糖尿病を考える…健康な断食のために」

夜がしらみ始める暁の刻(おおよそ日の出の1時間半前)から日没まで断食が行われるラマダン月の1ヶ月について、「痩せるの?」「健康にいいの?」と考える人が多いかもしれません。
しかし、日没後の最初の食事「イフタール」はとても豪華で、ついついたくさん食べてしまいがちです。
また、暁の刻前にとる食事「スフール」も、十数時間の断食をやり遂げるために、腹持ちの良い炭水化物を食べたり、多めの飲み物を飲んだりしがちです。

そのためなのか、ラマダン月にむしろ太る人の方も多いそうで、糖尿病や肥満に気を付けるように呼びかけるイベントやフォーラムが開かれています。

そうはいっても、イフタール後に暴飲暴食さえしなければ、十数時間胃を休ませることは悪いことではなさそうな気もしますね。
日本でも「8時間ダイエット(8時間以内に食事をし、残りの16時間を断食するダイエット方法で、体重減少や心身の健康、アンチエイジングに効果があるとされている)」が流行っていました。

ラマダーン月には毎日街中で無料のイフタールがふるまわれ、貧困層には食料パックが配られます。
統計的にラマダーン月の食料消費が他の月よりも多くなるのはそんな事情も関係していると思われます。



ジッダ旧市街にある夜のスーク(市場)は、ぜひ訪れたい場所の一つです。

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メッカ門

旧市街の入り口であるメッカ門から枝分かれに広がる小路に所狭しとお店が並んでいます。
地元の人で賑わい活気に溢れたこのスークでは、野菜や果物、肉や魚、香辛料、日用品、香水、洋服など、ありとあらゆるものがお手頃価格で手に入ります。
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「アルバラド(Al-Balad)」と呼ばれるこの旧市街は7世紀に建てられ、以来ジッダの中心地として栄え続けてきました。
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木製の独得なデザインの出窓がアラブらしいですね。
ジッダの風土に適したデザインで、日射を遮りながら風をとり入れ、なおかつ外からの人の視線を遮ることができます。
しかも、出窓のデザインと構造は少しづつ異なっています。
まちなみシンポジウムの基調講演の中で、建築家の岩村和夫氏は、ジッダの木製の出窓のデザインについて、
「職人たちが自分たちの美意識を発揮しているわけですが、それが全体として、二度と忘れられない建蘂としての表情を持ってるのです。」
と説明しています。

日本人にとってはまだまだ遠い国、サウジアラビアにはたくさんの魅力があります。
今後も時々ご紹介していければと思っています。





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2022年04月26日

サウジアラビアの玄関口「ジッダ」

サウジアラビア第2の都市ジッダ。
紅海の東部に位置するこの港町は、その美しさから「紅海の花嫁」と呼ばれています。
サウジアラビアの商業や観光の中心でもあります。
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イスラームの二大聖地であるメッカとマディーナへの玄関口として、ジッダには世界中から多くの巡礼者がやってきます。
ジッダのキング・アブドゥルアズィーズ国際空港には「ハッジ・ターミナル」という特別なターミナルがあり、ハッジ(メッカ大巡礼)の時期だけ使用されます。
設計を担当したSkidmore Owings and Merrill (SOM)によれば、デザインにはベドウィンのテントの形状を用いているとのこと。
真っ白なテント屋根が整然と並んでいる外観は美しく、建設当初は建築デザインとしても注目されました。
コロナ以前、毎年100万人以上の巡礼者を受け入れていましたターミナルですが、今年はどうなるでしょうか?


また、2017年には、ジッダからメッカやマディーナへ人々を運ぶ待望のハラマイン高速鉄道が開通しました。
様々な問題が起こったために工事は遅れましたが、困難を乗り越え何とか開通に至りました。
最終的に総工費は当初の予定を大幅に上回り、2兆円を超えたという報道がありました。
また、開通後にも、ジッダ駅最上階の大規模火災による高速鉄道完全停止のトラブルなどが発生しました。
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ジッダ駅の巨大水槽

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ジッダメトロ駅

現在も利用者は当初の予想より大幅に少ないようです。
豪華絢爛な内装のジッダ駅が、巡礼者であふれる日が待ち遠しいですね。


ちなみにですが、イスラム教の2大聖地,マッカとマディーナには、非イスラム教徒は原則訪問できません。
前述のハラマイン高速鉄道が完成してからは、空港に併設されたメトロの駅から鉄道でマディーナまで行くことができるようになり、マディーナ郊外の一部地域には非ムスリムでもチェックなしに入れるという情報もあります。
しかし、在サウジアラビア日本国大使館のHPに「マッカ,マディーナは訪問できないことをご承知おきください」と書かれているように、非ムスリムが安易に訪問しようとするのは避けたほうがよさそうです。


というわけで、マディーナの預言者モスクとその周辺の写真を少しだけご紹介します。
ジッダの「ハッジ・ターミナル」のテント屋根のデザインが美しいと書きましたが、預言者モスクの屋外空間にも開閉式の日よけのテント屋根が並んでおり、その光景は圧巻です。
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屋根は日が沈むと閉じられます。
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閉じている途中はこんな感じ。
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預言者モスクの中にはこんな荷物預け所があります。
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預言者モスクの近くのマディーナの街の様子です。
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預言者モスクに隣接したエリアは建設ラッシュでした。
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※上の写真は2016年当時のものです。
当時は、サウジアラビアでも、マーズ(MERS/中東呼吸器症候群)の患者が出ていました。
しかし、MERSコロナウイルスは新型コロナウイルスとは異なり、人から人への感染力はきわめて弱いものでしたので、メッカとマディーナを訪れる巡礼者にあまり影響はありませんでした。


そうそう、ジッダで、地元の人がこんなことを言っていました。
「聖地のあるサウジでは、猫もお祈りをするんだよ。」
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礼拝用カーペットの上で気持ちよさそうですね。



次回もジッダからお届けします。





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2020年08月04日

ソーシャルディスタンスのメッカ大巡礼(ハッジ)

イスラームの5行のひとつ、メッカ大巡礼(ハッジ)が、7月29日から8月2日までの5日間行われました。

毎年、世界中から200万人以上の巡礼者がサウジアラビアの聖地メッカを訪れるのですが、新型コロナウイルスの影響で、今年のハッジは、今までとは全く異なる状況で行われました。

巡礼者がカーバの周りを回るタワーフの例年の様子はこのような感じでした。
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そして、今年の光景は、このような感じです。

Facebook「Masjid Al Haram」今年のタワーフの動画  (ここをクリックしてご覧ください!)

カーバについて少しでも知っている人にとっては、驚きの映像でしょう。


サウジアラビア政府は、全員の常時マスク着用はもとより、体温測定、消毒、ウイルス検査など、できる限りの感染予防対策を講じる決意とともに、国籍は関係なくサウジ国内在住の健康な者だけに巡礼を認めることを決定しました。
WHOも、2020年のハッジ巡礼者を制限するサウジアラビアのこの決定を歓迎しているとの報道もありました。


イスラム―の5行のひとつ、「ハッジ」は、健康や財力が許す限り、少なくとも一生に一度果たすべき義務とされています。
メッカ大巡礼に行くためにお金をため、早くから予約している人たちも世界にはたくさんいます。

ムスリムの多いインドネシアなどでは、「今申し込んで、実際にハッジに行けるのは40年後なんだ。今その予約をしておくんだ」というような話を何度も聞いたことがあります。
そう思うと、今年、ハッジに行く予定だった世界中の200万人を超える人たちが、来年、あるいは再来年、本当にハッジに参加できることを、そういう世界が来ていることを、心から願います。

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巡礼には、年に一度の大巡礼(ハッジ)のほか、いつでも行ける小巡礼(ウムラ)があります。
今年1月、インドネシアのある企業が、史上初となる「DIYウムラ(小巡礼)プラットフォーム」を開設したという記事を読みました。
そこには、インドネシアから毎年100万人の巡礼者がメッカを訪れていることが書かれていました。

今年1月の時点では、新型コロナウイルスがその後の世界を一変させてしまうことなど、想像もしていなかったでしょう。


Withコロナの時代、人間は、知恵と対応力が試されているようです。
しかし、どんな状況にあっても、人間は、柔軟に、しなやかに、あらゆる局面に対応し続けていける力をもっていると、信じたいですね。




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2020年01月26日

サウジアラビアの首都リヤド(2)

リヤド市内中心部には、ドバイでも見られるような、奇抜な形をした高層ビルが見受けられます。
ドバイと比べるとその数は少なく、ドバイにも住んだことのあるレバノン人は「リヤドは平べったい街だ」と評していましたが、ドバイより空が広く、開放的な印象を受けました。
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リヤドのランドマーク、キングダムセンター(高さ302)。
最上階は展望台になっています。
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リヤドは砂漠の平地につくられた街のため緑は少ないですが、市内のショッピングモールの中には木が植えられ、池もあります。
現代版のオアシスです。
リヤドに住むサウジアラビア人によると「酷暑の夏(日中の気温は50度近くになるそうです)は、1日中ショッピングモールで過ごす人もいるよ」との事。
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海から遠く離れたリヤドですが、新鮮な魚が手に入り、市内には寿司屋が何軒かあります。
本来は生魚を食べないアラブ人ですが、最近寿司の人気が上昇し、寿司屋もこの数年で増えたそうです。
この店の寿司は日本と変わらない味でしたが、傍らにはなぜかモアイが・・。
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こちらは、伝統衣装トーブを売る店。
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縫製はサウジアラビア国内で行なっていますが、生地は全て日本製だそうです。
店員の方は「日本製生地のトーブが最も着心地が良い。この国では誰もが日本製トーブを好んで着るよ」と話していました。
観光旅行が解禁されて間もなく、多くの日本人にとってはサウジアラビアは未だ遠い国ですが、サウジアラビアの人々は、日本の食文化や製品を身近に感じているようでした。



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2020年01月24日

サウジアラビアの首都リヤド(1)

11月初旬、サウジアラビアの首都リヤドを訪問しました。
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訪問の1ヶ月ほど前、サウジアラビア政府は観光ビザを解禁しました。
以前サウジアラビアビザは商用・就労・巡礼などに限られていた上、取得に時間と手間がかかりましたが、今回はオンラインで申請し、2日ほどで取得できました。

観光ビザ解禁から間もない時期なので、入国審査に時間がかかるかもしれないと思っていましたが、審査は1分足らずで終了。
係官は「サウジアラビアへようこそ」と笑顔でパスポートを返してくれました。

リヤドは人口800万人、アラビア半島有数の巨大都市です。
以前、リヤドに住む友人から「リヤドは道路網が発達しているが運転マナーが悪いので交通事故が多い」と聞いており少々不安でした。
しかし、概ねマナーは良好な印象でした。
ドライバーの話では「交通事故の増加を重く見た政府の対策もあり、ここ数年でマナーが向上した」との事。
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リヤド市内はどこまでも平坦ですが、少し郊外に出ると岩山や渓谷が姿を現し、起伏に富んだ地形が見られます。
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市内中心部から車で西に30分ほど、ワーディー・ハニーファと呼ばれる渓谷の中に、日干しレンガでつくられた古い建造物群が姿を現します。
ここが第一次サウード王国(1744年-1818年)の首都だったディルイーヤの遺跡です。
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ディルイーヤは2010年にユネスコの世界遺産に登録されました。

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遺跡の修復作業が行なわれているほか、遺跡に隣接して劇場を含む複合文化施設の建設も進んでいました。
この施設の撮影は出来ませんでしたが、案内してくれた文化省の職員の方は「外国人観光客を受け入れるのはサウジアラビアにとって新しい試みですが、ここディルイーヤはじめ、サウジアラビア国内の遺跡はどれも魅力的だと思います」と話していました。

(次回に続きます)





posted by Backbone at 16:58| サウジアラビア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする