2018年10月08日

ダマスカスの伝統的住宅

ダマスカスの旧市街、そして旧市街に隣接する地区には、築200−300年の伝統的住宅が多く見られます。
その内の1軒を訪ねました。

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18世紀の終わりか、19世紀の終わりに建てられた住宅です。
ダマスカスでは「ベイト・アラビー(アラブ式家屋)」と呼ばれます。
狭い入口を入ると、噴水のある広い中庭があります。

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庭や屋上には、ブドウやイチジクの木が植えてあります。
日除けになる上に、夏は果実を楽しめます。
夏のダマスカスでは、ブドウとイチジクを買うことはありませんでした。
こうした住宅を訪問するたび、山ほど食べさせてもらっていたからです。

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壁画もありました。
「新築時に描かれた」と伝え聞いているとのこと。
そういや、他の住宅では、壁一面に「旧約聖書」の場面が描かれておいて、驚嘆した思ことがありました。

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粉挽きに使われた石臼。
今は使っていないということです。

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こうした住宅ではよく猫が飼われています。
この家には3匹いました。
シリアの人々は訪問者をもてなすのが大好きですが、必ずしも飼い猫が同じだとは限らないようです。
この家の猫もしかり。
「凶暴なので触らない方がいい」と注意されました。

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中庭で昼食を御馳走になりました。
気温が下がり雨が多くなる冬を除き、中庭で食事をするのが一般的です。

右がこの家の長男、中央が長女、左が長女の友達で自称「アニメオタク」。
シリアの若者層で「オタク」という日本語が通じるようになったのはここ数年ですが、日本のアニメは30年以上前から放映されており、人気があります。

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ダマスカスに拠点を置く「スペーストゥーン」という局が、日本製アニメをアラビア語に翻訳し放映してきました。
吹き替えの声優の多くもシリア出身。
彼女が抱いていたのは、なんと、「ラブライブ!」のキャラクターのぬいぐるみ。
「NARUTO」の知名度が非常に高いシリアで「ラブライブ!」は珍しい。

知り合いからレバノン経由で贈られたきたそうです。
レバノンからは、ありとあらゆるものが陸路でシリアに入ってくるようで、レバノン-シリア国境の税関では大型トラックが列をなしていました。

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写真は、ナスと挽肉をオーブンで焼いたムナッザレ。
ダマスカスの家庭料理です。

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ご飯は、シャアリーエという短い麺と一緒に炊き上げます。

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ミント入りのレモンジュースです。


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暑い日でしたが、木陰にいると涼しく感じます。


静かな午後。
「最近は、中庭に流れ弾が落ちることが無くなった」と安堵した様子で話す姉弟。
突然、「『ラブライブ!』の楽曲を一緒に歌いましょう」と言い出す「オタク」の彼女。
彼女の隣町でも大きな戦闘が起きたことは聞いていました。
でも、彼女はそのことに触れようとしませんでした。
辛い時も「ラブライブ!」の曲を聴いて乗り越えたのかもしれませんね。






posted by Backbone at 22:51| シリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする