2017年01月23日

オマーンの水利システム「アフラージ」

昨日放送されたTBS『世界遺産』「オマーンの水利システム」はご覧になりましたでしょうか?

弊社は撮影コーディネートとリサーチを担当しました。


オマーンは、いい意味で、古き良きアラブを感じられる国です。

オマーン国の人口の大半は、北東部の海岸沿いと、標高2500mを越えるハジャル山脈周辺で暮らしています。

この地域には若干の降雨があるため、「アフラージ」と呼ばれる灌漑システムを利用した農業が行われています。

その起源は紀元前5世紀にまで遡るといわれています。

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「アフラージ」とは、アラビア語の「ファラジ」の複数形で、「分ける」を意味します。

「アフラージ」のおかげで、少ない水資源を村人みんなに平等に分配することができ、生活用水を確保すると同時に土地を機能的に利用することが可能となります。


オマーンは、1960年代に石油の輸出を開始して以降、国庫が潤い、農業関連技術の開発と近代化の一環として「アフラージ灌漑システム」の維持補修が行いました。

古代の知恵によって生まれた砂漠の灌漑システムが、今なおオマーンの地で生きている。

そう思って「アフラージのある村」を歩いていると、どこか幸せな気持ちに満たされます。


オマーン国内には、数千に及ぶ灌漑システムがあるといわれていますが、そのうちの5つがユネスコの世界文化遺産に登録されています。


◇番組公式ホームページより

砂漠の村を支える大水路網
水路を張り巡らせる村では、人々は水路で水浴びや洗濯、そしてお祈り前のお清めなどさまざまに利用していました。
日中50度を超える砂漠地帯で水は文字通り命の水なのです。
そして水は最後にナツメヤシの畑に流れ込む仕組み。あますことなく利用するのです。

潜入!地下18mの水のトンネル
山裾の水源から村に水を引くため深さ18mのトンネルを掘り微妙な傾斜をつけて村まで水を引きました。
そして、大切な村には特別な役職「水長(みずおさ)」が置かれました。
水長は各畑に水を流す時間を管理するため村人から信頼のされる人物が選ばれました。

武器にもなったナツメヤシ
部族間の抗争が激しかった頃、ナツメヤシの煮汁を攻めてきた敵に浴びせることもありました。
しかし、今は敬虔なイスラム信者である彼らは毎日の礼拝を欠かさず、その都度ファラジの水で身を清め、礼拝後には必ずナツメヤシを食べる習慣を守っています。
中東オマーンの砂漠地帯に突如現れる「緑のオアシス」。国民食とも言われるナツメヤシの畑です。
そこに2000年以上も前から存在するファラジという灌漑施設。
オマーンには石灰岩の山々が連なりますが、先人はその裾野の地下深くに水脈を掘り当てました。
驚くべき技術でトンネルを掘り、網目のように水路を村中に巡らし、砂漠の生活を可能にしたのです。
水路を中心に生きるオマーンの人々は古きよき中東の生活を守っています。



posted by Backbone at 21:37 | TrackBack(0) | オマーン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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