2020年11月30日

モンテネグロのプラヴにある伝統的家屋「クラ」

モンテネグロ東部の町プラヴには、クラと呼ばれる古い石造りの塔状の住宅が建っています。

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この住宅の起源は15世紀にさかのぼります。
15世紀に造られたのは1階と2階の石造の部分で、1階が馬や羊などの家畜スペース、2階が住居として使われていました。
戦いの多かった時代には近所の住人が逃げ込んで籠城する防衛の塔としても使用されたとか。
上の木造部分が増築されたのは17世紀だそうです。
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増築後は、2階がリビングルームとキッチン、トイレ、食料保存庫など、3階はにベッドルーム及びリビングルームとして使われていました。
石造部分の2階に木製の出窓が見えますが、そこがリビングルームの場所です。


この住宅の所有者のスコさんに話を聞きました。
スコさんは、現在、40年ほど前に隣に建てた家で暮らしています。
しかし、先祖が代々住んできたこの伝統的家屋のこともとても大切にしているそうです。
伝統的な家屋を丁寧に修復して守っており、保存状態は極めて良好でした。

数ある窓の中でスコさんがとりわけ好きなのはこの窓。
この窓から外の人たちの姿をよく外を眺めていたそうです。
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2階のキッチンです。
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3階のリビングルームとベッドルームです。
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3階は風が強いため、窓を守るために格子状の木製扉がつけられています。
窓の木枠と扉は、修復されてはいるますが、造られた当時と同じだそうです。
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住宅の中には、実際に家族が使ってきた物や、この地方の収集品が飾られていました。
どれもきれいに磨かれていて、一つ一つのものをとても大切にしていることが伝わってきます。
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現在の新しい家のほうにもたくさんの収集品が置かれていました。
大変な数のコレクションです。
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スコさんのような方たちのおかげで、こうした伝統的家屋や道具を次の世代に受け継いでいけるんですね。







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2020年11月29日

コトルの時計塔とそれを守る人

モンテネグロの美しい街コトル。
その中心「武器広場」を囲む建物の中に、コトルのシンボル「時計塔」があります。
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「武器広場」という名は、ヴェネツィア共和国領時代、ここで軍需品が作られ保管されていたことに由来するそうです。


コトルの時計塔は、1602年、ヴェネツィアの知事、アントニオ・グリマルディの命によって建てられました。
「ブンジャト」という石積みの工法で積まれた、地下1階地上3階の頑丈な組積造建築です。
コトルは、1563年と1667年、1979年など、何度か大きな地震を経験しましたが、地震のために、この塔は現在20p程曲がっているそうです。

塔の2つの壁面には、それぞれひとつづつ丸い時計があります。
もともとは4面全部に時計があったのかもしれませんが、2面の壁面は隣の建物に埋もれています。


時計塔の建設から400年以上経っていますが、この2つの時計は今も現役で、正確な時刻を刻んでいます。

実は、それには理由があります。
時計塔の1階に、時計修理店があり、その所有者であるホメン家が、何世代にもわたって時計塔の管理をしているからなのです。

ルジュボミール・ホメンさん。75歳。
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ルジュボミールさんは。毎朝8時頃に時計塔に来て、時計の上部まで登り、大きな石を巻き上げて整備をしているそうです。
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彼は、12歳の頃、父親にこの仕事を習い始めました。
もともとは、19世紀、この時計塔の修理のためにオーストリアから呼ばれた彼の曽祖父が、コトルの美しさに感動して、ここに移住してきたんだそうです。

曽祖父、祖父、父、ルジュボミールさんと、4代の時をつないで、彼らがこの時計塔を守り続けてきました。
だからこそ、この時計塔は今も30分ごとに正確にベルを鳴らしています。


アドリア海沿いの町にはどこも、コトルと同じように、市の時計塔があるとききました。
そのすべての時計塔に、それぞれの物語があるのかもしれません。


ちなみに、コトルの街は、映画「紅の豚」の舞台だとも言われているようです。



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