2020年09月23日

エジプトのハトの塔とハト料理

世界最大級の三角州、ナイル川河口の『ナイルデルタ』では、5千年前にすでに耕作が始まっていました。
壮大な遺跡を数多く残しているジプト文明の発展には、農業が大きく寄与したのは確かです。


ナイルデルタのある村に向かう途中で、ハトの塔(ピジョンタワー)が林立する村を見つけました。
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エジプト及び中東地域では、農業の黎明期からハトを飼っていたようです。

ナイル川沿いやナイルデルタの村落で目にする伝統的なピジョンタワーは円錐形の土の塔です。
そのデザインのディテールは様々で、美しい農村の風景を形成する一つのアイコンとなっています。
都市部には、木製の直線的なデザインのハトの家も見られます。


当初、ハトの飼育の目的は、食用と卵だったそうですが、後にハトの糞を乾燥させたものが肥料になることに気づき、ピジョンタワーの床にたまったハトの糞を集めて利用するようになったようです。
(イラン人の研究者Aryan Amirkhani他の2010年の論文による)

イランのハトの塔にも魅力的なデザインのものがたくさんあります。
円錐状の塔は、何千羽というハトを繁殖させ、下で糞を集めるのに有効だったんですね。


古代エジプトにおいて、ハトは、ナイルの氾濫時の通信手段としても利用されていました。
(エジプト人の研究者Sherif Ramadan他の2011年の論文による)

しかし、なんといっても、ハトは、エジプト人にとって重要な食材のひとつです。
「ハトの丸焼きのマハシ(味付けご飯を中に詰めたもの)」
「ハトのグリル」
現代エジプトのごちそうのハト料理は、はるか昔古代エジプトの時代にすでに食されていました。

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もし食用の鳩が手に入るようでしたら、クックパッドにもレシピが載っていますので、是非作ってみてください。
美味しいですよ。


posted by Backbone at 18:02| エジプト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする