2018年10月23日

TBS『世界遺産』アッパー・スヴァネティが放送されました。

弊社が撮影コーディネートを担当した下記の番組が先週放送されました。

TBS『世界遺産』
アッパー・スヴァネティ
2018年10月14日(日)午後6:00〜6:30


世界遺産「アッパー・スバネティ」があるのはジョージアという国です。
以前は、グルジアをと呼ばれていました。

スバネティは、グルジア北西部、3000m〜5000m級のコーカサス山脈とスヴァネティ山脈にはさまれた山麓に位置します。
首都のトリビシからは陸路で12時間もかかります。

この地方に残る住居と塔、聖堂などの建造物群がユネスコの世界遺産に登録されたのは1996年。
標高2410mに位置するウシュグリ村は村全体が世界遺産に登録されており、ヨーロッパで最も標高が高い定住地としても有名です。

今回の撮影は短い夏の間に行われましたが、この地方は1年のうち長い間雪が積もっています。
雪のあるウシュグリ村は、こんな感じ。
ちょっと行ってみたくなりませんか?


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<公式サイトより>

2018年10月14日放送
アッパー・スヴァネティ

石の塔の役割とは
秘境にある小さな村に建つ石の塔、高さは20〜30m。
塔の内部を上ると、天井にはアーチ形の窓が。なぜこの塔は建てられたのか…
それは、この村にあった「ある貴重なもの」が関係していました。

鉄壁の守り
古くから争いが絶えなかったコーカサス地方。侵略者から村を守るため、自然の地形を活かした鉄壁の防御システムがこの村にはありました。

1000年以上続く暮らし
今でも残る、中世のころの石の塔と住居。
そこには、スヴァン人の末裔たちが住み、自給自足の暮らしを続けています。
一年の半分は深い雪に覆われる村での生活の知恵とは!?

積み重ねた石の秘密
塔と住居づくりに使われているのは、薄い板状の石。
実は、村の近くで採集されていました。その、採掘現場に同行することで塔造りの秘密が明らかになりました。

ジョージアの首都トビリシから、車で約12時間。ロシアとの国境沿いコーカサス山脈の南麓に「アッパー・スヴァネティ」があります。標高2400mの秘境の小さな村に、なぜか石の塔が林立。それは、中世のころに建てられたものでした。高さ約30mにも及ぶ塔は、一体何のために建てられたのか、その秘密に迫ります。雄大な山岳風景と石造りの建造物が、世界でここだけの風景を生み出しました。




posted by Backbone at 03:12| ジョージア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月11日

ダマスカス国際見本市

今年でちょうど60回目となるダマスカス国際見本市。
今年の開催は9月6日から15日までの10日間。
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中東最大級の見本市として知られており、中東では最も歴史のある見本市でもあります。
第1回めの開催は1954年でした。

しかしながら、2011年以降は、国際見本市会場のすぐ近くで政府軍と反体制武装勢力の戦闘が起きていたため、開催がずっと延期されてきました。

昨年6年ぶりに開催された第59回目となる国際見本市には、初日だけで約40万人が詰めかけ、大盛況となりました。
過去の見本市の入場数が10日間の合計で40万人前後だったことを考えると、すごい数字ですね。

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内戦前の見本市には日本企業も出展しており、ここに日の丸が掲揚されていました。

今回は、中国の自動車メーカーが数多く出展していました。
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また、対シリア制裁を行なっているEUやアメリカ籍の企業も、今回、少数ながら出展していました。

市内では今も日本車を数多く見かけるので、日本の企業がまたこの場所に戻ってくることを願います。



「シリアパビリオン」の前庭には、今回の展示物の目玉、シリア初の国産小型飛行機「サハーブ73」が展示されていました。
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「シリアパビリオン」の中に入ってみます。
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国産冷蔵庫と洗濯機。日本円で3〜4万円です。
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ダマスカスのアパレルメーカーのブースです。
時節柄か、軍服が展示されていました。
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軍用の寝袋も生産しています。
受付の女性によれば、「輸出もできますよ」とのこと。


綿花の輸出を行なう企業の担当者の方です。
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30年ほど前から日本と取引があるそうです。
「シリアの綿花で、日本は何を生産しているのでしょう?」と聞かれました。


スウェーデンの経済学者の方が、シリア国営テレビのインタビューを受けていました。
そのバックに映るのは、シリアが誇る「サハーブ73」型機です。
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posted by Backbone at 18:46| シリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月08日

ダマスカスの伝統的住宅

ダマスカスの旧市街、そして旧市街に隣接する地区には、築200−300年の伝統的住宅が多く見られます。
その内の1軒を訪ねました。

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18世紀の終わりか、19世紀の終わりに建てられた住宅です。
ダマスカスでは「ベイト・アラビー(アラブ式家屋)」と呼ばれます。
狭い入口を入ると、噴水のある広い中庭があります。

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庭や屋上には、ブドウやイチジクの木が植えてあります。
日除けになる上に、夏は果実を楽しめます。
夏のダマスカスでは、ブドウとイチジクを買うことはありませんでした。
こうした住宅を訪問するたび、山ほど食べさせてもらっていたからです。

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壁画もありました。
「新築時に描かれた」と伝え聞いているとのこと。
そういや、他の住宅では、壁一面に「旧約聖書」の場面が描かれておいて、驚嘆した思ことがありました。

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粉挽きに使われた石臼。
今は使っていないということです。

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こうした住宅ではよく猫が飼われています。
この家には3匹いました。
シリアの人々は訪問者をもてなすのが大好きですが、必ずしも飼い猫が同じだとは限らないようです。
この家の猫もしかり。
「凶暴なので触らない方がいい」と注意されました。

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中庭で昼食を御馳走になりました。
気温が下がり雨が多くなる冬を除き、中庭で食事をするのが一般的です。

右がこの家の長男、中央が長女、左が長女の友達で自称「アニメオタク」。
シリアの若者層で「オタク」という日本語が通じるようになったのはここ数年ですが、日本のアニメは30年以上前から放映されており、人気があります。

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ダマスカスに拠点を置く「スペーストゥーン」という局が、日本製アニメをアラビア語に翻訳し放映してきました。
吹き替えの声優の多くもシリア出身。
彼女が抱いていたのは、なんと、「ラブライブ!」のキャラクターのぬいぐるみ。
「NARUTO」の知名度が非常に高いシリアで「ラブライブ!」は珍しい。

知り合いからレバノン経由で贈られたきたそうです。
レバノンからは、ありとあらゆるものが陸路でシリアに入ってくるようで、レバノン-シリア国境の税関では大型トラックが列をなしていました。

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写真は、ナスと挽肉をオーブンで焼いたムナッザレ。
ダマスカスの家庭料理です。

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ご飯は、シャアリーエという短い麺と一緒に炊き上げます。

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ミント入りのレモンジュースです。


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暑い日でしたが、木陰にいると涼しく感じます。


静かな午後。
「最近は、中庭に流れ弾が落ちることが無くなった」と安堵した様子で話す姉弟。
突然、「『ラブライブ!』の楽曲を一緒に歌いましょう」と言い出す「オタク」の彼女。
彼女の隣町でも大きな戦闘が起きたことは聞いていました。
でも、彼女はそのことに触れようとしませんでした。
辛い時も「ラブライブ!」の曲を聴いて乗り越えたのかもしれませんね。






posted by Backbone at 22:51| シリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする